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生け花の種類と特徴

 
生け花の種類と特徴

生け花は、花や枝、葉などを美しく器に飾る芸術のひとつとして、室町時代の後半に生まれ、現在では数多くの流派が存在しています。生け花はその歴史の中で様々な様式を生み出してきましたが、代表的なものに壺型の器に生ける瓶花(へいか)と、皿型の水盤(すいばん)に生ける盛花(もりばな)があります。 瓶花や盛花で、枝や花を自在に挿すには、様々な留め方を習得することが必要なため、生け花教室などに通って技術を身につけるのが一般的です。

生け花の特徴

  

生け花は、従来、日本家屋の床の間などで飾られるのが一般的でしたが、現在では玄関や居間などを始め、パーティー会場やショーウィンドーなど、様々な場所で飾られるようになりました。
生け花の特徴は、花と花器との調和と、飾る場所の雰囲気に適しているかどうかを考慮して、花や生け方を選ぶことと、可能な限り葉や枝を省いて少ない花で美しく見せることとされています。
生け方の基本としては、空間に3点のポイントを定めて、そのポイントを中心に美しい形を求めていくという型が一般的です。その場合、花の持つ生命感や自然の伸びやかさを活かして生けるようにすると良いでしょう。
また、近年では、多くの花々を連続して挿していく西洋の「フラワーアレンジメント」の要素を取り入れた生け花の技法も見られるようになりましたが、この場合も東洋的な自然観に基づいた、空間を活かした生け方がされています。

瓶花(へいか)と盛花(もりばな)

 

瓶花は縦長の花器を使い、縦方向に花をあしらっていく様式で、盛花は低くて浅い鉢に剣山(けんざん)を用いて生ける様式です。
この2つの様式に共通している点は、主枝(しゅし)、副枝(ふくし)、客枝(きゃくし)と呼ばれる3種類の花材を使うことです。これらの花材は、流派によって「天、地、人」、「真、副、体」、「用、留、体」などと呼ばれています。
なお、瓶花と盛花の特徴は、次のようになります。

瓶花の特徴

 

瓶花は「投げ入れ」とも呼ばれている古典的な様式で、縦長で深い瓶や壺などの背の高い花器に、1、2種類以上の草木を入れて構成し、挿し口がすっきりと引き締まって見えるように生けていきます。自然に咲く花のイメージを保ちながら、花器の中に風流を表現するのが特徴です。
また、細長い花瓶を用いる場合には、横木などの留め木を用いて安定させることがあります。

盛花の特徴

 

盛花の特徴は、自然な様子や花自体の美しさを、花を盛り合わせるなどして、平面的な広がりの中で表現することにあります。古くから用いられている瓶花の技法は何かと規則が多いのに対し、盛花は明治時代に生まれたため、西洋の草花を花材として用いるなど、比較的自由な生け方ができるのが魅力です。
そのため、盛花は床の間だけでなく、玄関や洋間などにもよく飾られています。

生け花のための道具

 

生け花では、通常、次のような道具を使用します。

生け花のための道具
花瓶
(かびん)
瓶花を生けるときに使う細長い花器。花材には横木をして、花瓶の内側3ヵ所で固定する。

(うつわ)
盛花を生けるときに使う平らな器。花材を固定させるために剣山と一緒に使用する。
剣山
(けんざん)
台座の一面についた長さ1p程度の針に花材を刺して固定する道具。盛花を生けるときに使用する。
はさみ 枝や葉を切ったり、茎の長さを調節したりするときに使う道具。材質は鉄、ステンレス、セラミックなどがある。
水差し 花器に水を入れるときに使う道具。口が細いものが花器に水を入れやすい。
針 金 一般的に、生け花用に作られた糸針金を使用する。

2008/05/15