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生活習慣病の解説

 
生活習慣病の解説

生活習慣病は、毎日の良くない生活習慣(偏った食生活、運動不足、喫煙、飲酒など)の繰り返しが原因となって起こる病気の総称です。30〜40歳代以上の世代から発症しやすくなり、日本人の3分の2近くが生活習慣病によって死亡していると言われています。ここでは、代表的な生活習慣病である脳卒中、心臓病、糖尿病、高脂血症、高血圧、肥満についてご紹介します。

脳卒中

 
脳卒中

脳卒中は、脳の血管が詰まったり破れたりして、その先の細胞に栄養が届かなくなり、細胞が死滅してしまう病気です。突然倒れて意識不明になる、半身のマヒが起きる、ろれつが回らなくなるなどの症状があります。脳卒中の代表例には、次の3つがあります。

脳梗塞(のうこうそく)

 

脳梗塞とは、脳の血管が何らかの原因で細くなるか、詰まってしまうことにより血流障害が生じ、その血管から血液を供給されている脳が壊死(えし)してしまう状態のことを言います。
主な病状には、ドロドロしたコレステロールの塊が脳の太い血管の内側にでき、そこに血小板が集まって動脈をふさぐ「アテローム血栓性梗塞」、動脈硬化が脳の細い血管で起こり、血管が詰まる「ラクナ梗塞」、心臓にできた血栓が血管をふさぐ「心原性脳塞栓症」の3つがあります。

脳出血

 

脳出血とは、脳内の細い血管が破れて出血して、それが血腫(けっしゅ)となって脳の神経細胞を破壊し、様々な障害をきたす状態のことを言い、脳卒中による死亡の約25%を占めています。発作は日中活動時に多く、頭痛や嘔吐を伴います。

くも膜下出血

 

くも膜下出血とは、脳をおおっている軟膜、くも膜、硬膜のうち、くも膜と軟膜の間にある動脈瘤(どうみゃくりゅう)が破れ、膜と膜の間を満たした血液が脳自体を圧迫した状態のことを言います。
症状としては、突然、激しい頭痛、嘔吐、けいれんなどが起こり、場合によっては、意識不明の状態となって急死することもあります。

糖尿病

 

糖尿病は、高血糖と糖尿が持続的にみられる慢性の病気で、放っておくと合併症を併発します。
糖尿病の合併症としては、3大合併症と呼ばれる糖尿病神経障害、糖尿病網膜症(とうにょうびょうもうまくしょう)、糖尿病腎症(とうにょうびょうじんしょう)の他に、脳梗塞、脳卒中、心筋梗塞、皮膚病、感染症、下肢閉塞性動脈硬化症(かしへいそくせいどうみゃくこうかしょう)などがあります。

糖尿病神経障害

 

糖尿病神経障害とは、高血糖が続くことで知覚神経や運動神経、自律神経などに障害が起きる病気で、合併症の中で最も早く現われる症状です。
症状の出方は様々で、手足のしびれ、けがや火傷の痛みに気づかないなどと言った症状から、筋肉の萎縮(いしゅく)、筋力の低下や胃腸の不調、立ちくらみなどの症状なども現れます。

糖尿病網膜症

 

目の底にある網膜(もうまく)の血管が悪くなって視力が弱まる症状で、時には失明することもあります。また、この病気がもとで、白内障になる人も多く見られます。

糖尿病腎症

 

腎臓の毛細血管が悪くなり、次第に尿を作らなくなる症状です。糖尿病腎症にかかると、機械で血液の不要な成分をろ過して尿を作る人工透析が必要になり、日常生活に大きな支障を及ぼします。

心臓病

 
心臓病

心臓病は、心臓に関する病気全般のことを言います。心臓病は、日本人の死亡原因としては、がんに次いで第2位を占めており、中でも狭心症や心筋梗塞(しんきんこうそく)と言った、動脈硬化が原因の「虚血性心疾患(きょけつせいしんしっかん)」が増えています。

狭心症

 

心臓をとりまく冠動脈から、心臓への血液の供給量が不足して酸欠状態となることにより、胸痛(きょうつう)の発作が起こる病気です。心臓の動きが悪くなり、胸がしめつけられるような痛みが生じます。

心筋梗塞 

 

冠動脈の内腔(ないくう)に血栓が詰まってふさがり、血流がとだえて心筋の組織が壊死してしまう病気です。急に発症する場合が多いです。

高脂血症

 

高脂血症(こうしけっしょう)は、血液中の脂質であるコレステロールや中性脂肪が異常に増えた状態のことを言います。これを放置すると、増えた脂質が次第に血管の内側にたまって動脈硬化を引き起こしますが、動脈硬化になっても自覚症状はありません。
さらに動脈硬化を放置すると、心筋梗塞や脳梗塞の発作を引き起こすので、日ごろの生活の中で脂肪分をとり過ぎないよう心がけましょう。

高血圧

 

高血圧とは、繰り返し測っても血圧が正常値より高い場合を言います。繰り返し測定したときに、最高血圧が140mmHg以上、あるいは最低血圧が90mmHg以上のときに、高血圧と診断されます。
高血圧を放置すると、動脈硬化(どうみゃくこうか)になったり、狭心症や心筋梗塞、脳卒中などの発作を引き起こしたりします。高血圧は、症状がほとんどなく、ひそかに血管を蝕んでいくため、「サイレント・キラー」とも呼ばれています。

肥満

 

肥満は、医学的には脂肪が一定以上に多くなった状態のことを言います。現在、肥満の判定は、身長と体重から計算するBMIという数値で行われています。BMIの値は、次の計算式を使って算出します。

BMIの計算式

 

BMI=体重(s)÷身長2(m)
  • 体重の単位はキログラム(s)、身長の単位はメートル(m)とします。
  • 例:
  • (身長160p、体重50sの場合は、50÷(1.6)2=50÷2.56=19.53125となり、小数点以下を四捨五入し、BMI=20となります。)

日本肥満学会が定めた判定基準では、BMI22〜24を「標準(高血圧、高脂血症、糖尿病などにかかりにくい状態)」とし、25以上を「肥満」としています。なお、20以下は「やせ気味」となります。
肥満は、多くの生活習慣病の原因になりやすく、また高尿酸血症(こうにょうさんけつしょう)や痛風、脂肪肝、膵炎(すいえん)などにもかかりやすくなるので、注意が必要です。

BMI値と肥満度

 
BMI値 肥満度
22未満 やせている
22以上〜 25未満 標準
25以上〜26.6未満 やや肥満
26.6以上 肥満

2007/12/20