健康運動・食事・ストレスの対処法など、様々な角度から自分の健康を見つめ直してみましょう。
歯周病対策

日本は、世界有数の長寿大国と言われています。しかし一方で、歯の寿命については、平均寿命と比較すると短いというのが現状です。厚生労働省の調査によると、歯の寿命は男性が50年〜68年、女性は49年〜66年とされています。歯の健康を少しでも長く維持するためには、普段から歯の健康を心がけ、歯を失う最大の原因である「歯周病」を防ぐことが大切です。
「歯周病」とは?
歯を失う主な原因として、以前は「虫歯」が挙げられていましたが、近年では虫歯予防に対する意識が高まったことから、虫歯にかかる人が少なくなってきました。その代わりに多く見られるようになったのは「歯周病」です。厚生労働省の調査では、中高年の4〜5割に歯周炎があると報告されており、年齢とともに増加する傾向にあります。
歯周病とは、歯周病菌が原因となり、歯ぐきや歯根(しこん)が埋まっている歯槽骨(しそうこつ)が炎症を起こし、徐々に破壊されていく病気です。歯周病は「歯肉炎(しにくえん)」と「歯周炎(ししゅうえん)」の大きく2つに分けられ、歯肉炎は炎症が歯肉にとどまっている状態を指し、歯周炎は炎症が歯槽骨や歯根の周りにある薄い膜にまで及んでいるもののことを指します。
歯肉炎などの初期段階には目立った症状がありませんが、治療をしないまま放置すると、抜歯(ばっし)しなくてはならないような状態になりますので、早期発見、早期治療を心がけることが大切です。
「歯周病」にかかりやすい人は?
歯周病は、日ごろの生活習慣や環境が原因になっていると言われています。次のような項目に当てはまる人は、歯周病にかかりやすい状態にありますので、注意しましょう。
歯周病にかかりやすい人の生活習慣
- タバコを吸う
- お酒をよく飲む
- 唾液が少ないと感じる
- 早食いでよく噛まない
- 親や兄弟姉妹、家族に歯周病の人がいる
- 糖尿病などの生活習慣病にかかっている
- 朝、口の中がネバネバする
- 口臭がある
- 歯肉が腫れることがある
- 歯を磨くと出血する
「歯周病」の検査と治療法
歯科で行なわれる歯周病の検査には、歯周ポケットの深さを測るものや、医師が1本1本の歯に触れてぐらつき具合を調べるもの、レントゲンで歯槽骨(しそうこつ)がどれぐらい溶け出しているかを調べるものなどがあります。
歯周病と判断された場合の治療法は、進行の程度によって異なります。初期の段階なら、患者自身の歯磨きや歯垢を取り除く「プラークコントロール」を行ない、進行したものは、外科手術や再生療法などで治療していきます。
「プラークコントロール」とは?
「プラークコントロール」とは、プラーク(歯垢)を口の中から除去することを言います。
歯科で受けるプラークコントロールには、歯ブラシの届かない歯周ポケットの中のプラーク(歯垢)や歯石を「スケーラー」という器具を使って取り除くもの、抗菌薬で歯周ポケットの中を洗浄するもの、研磨剤を使い、通常の歯磨きでは取り除ききれないプラーク(歯垢)を取り除くものなどがあります。
中〜重度の歯周病の治療法は?
歯槽骨(しそうこつ)が溶けて、歯がぐらつくようになると、プラークコントロールだけでは進行を止めることが困難な状態になります。その場合には、歯石を取る外科手術や、組織を再生させる「再生療法」が必要となります。また、こうした手術などでも歯を残すのが困難となった場合には、抜歯や失った歯を義歯(ぎし)で補うといった治療を施します。
「歯周病」を予防するポイント
歯周病を予防するためには、何といっても毎日の歯磨きが大切です。歯磨きの際には、次のようなことを意識して行なうようにしましょう。
歯と歯肉の境目に毛先を45度の角度に当てる

歯と歯肉の境目は、プラーク(歯垢)のたまりやすいところです。この部分に毛先を当て、プラーク(歯垢)を確実に除去するようにします。また、歯肉のマッサージにもなります。
歯ブラシを細かく横に振動させる
ブラッシングの際には、歯ブラシを軽い力で小刻みに動かすと、磨き残しが少なく、歯肉を傷つけずにすみます。
決まった順番で歯磨きをする
毎日の歯磨きの際には、決まった順番で歯を磨くようにすると、磨き残しを防ぐことができ、歯周病予防に効果的です。
この他、歯周病を予防するために心がけたいこととしては、次のようなものがあります。
主な歯周病予防の方法
- 年に1回は、歯科医による定期検診を受診する。
- 定期的に年に1回以上、歯科衛生士に歯石除去をしてもらう。
- 歯と歯の間をきれいにする歯間ブラシやデンタルフロスを使って、歯を手入れする。
2008/04/16
