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金融商品のリスク

近年、シニア世代の間では、ゆとりある人生を送るための一助として、金融商品による資産運用が注目されています。資産運用にあたって金融商品を選ぶ場合には、運用目的に適した金融商品を選択するとともに、不測の事態に備えて、金融商品が持つ様々なリスクを認識しておくことが必要です。
金融商品のリスクの種類
金融商品におけるリスクとは、「投資することによって損失を出す可能性」のことを言います。一方、リターンとは、「投資をすることで得られる利益」のことです。金融商品には大小の差こそあれ、必ずリスクが伴うと言われています。
主なリスクとしては、次のようなものがあります。
信用リスク
「信用リスク」とは、運用商品を提供している金融機関や、株式・債券などを発行している企業の経営破たんによって、元本や約束していた収益が予定通り戻ってこなくなるというリスクのことです。
こうしたリスクを回避するためには、金融機関や企業が開示している経営・財務内容や、格付け機関によるトレーディング(格付け)などを常にチェックすることが必要です。
金利変動リスク
「金利変動リスク」とは、債券や預貯金の金利が変動することによって、損失を被る可能性があるというリスクのことです。
例えば、固定金利で満期が長い預貯金の場合は、その間に金利が上昇しても決められた金利の分しか利息が入って来ないため、金利上昇によるメリットを受けることができません。このような金利変動リスクは、金利の動向を確認したうえで商品を購入するようにする必要があります。
価格変動リスク
「価格変動リスク」とは、一定の価格が決まっていない時価で販売される商品の価格が、社会・経済環境の状況や企業の業績などによって変動するために発生するリスクのことです。
代表的な価格変動リスクには、株式や株式投資信託の値下がりリスクや、外貨建て金融商品の為替変動による円ベースでの元本割れリスクなどがあります。
為替リスク
「為替リスク」とは、価格変動リスクのひとつで、特に“外国為替相場の変動によって損失が出る可能性がある”ということを言います。
主なリスクには外貨預金や外国株式などがあり、購入時よりも円安になれば資産価値が上がり、逆に円高になると資産価値は下がります。これらの商品を購入する際には、為替相場の動向をきちんと見極めることが大切です。
インフレリスク
インフレとは、世の中のモノやサービスの価格が上昇することです。これによって相対的に貨幣の価値が下落し、保有資産が目減りする可能性があることを「インフレリスク」と言います。
長期固定利率の定期預金など、元本確保型商品などで運用する場合には、将来的なインフレの可能性を考慮して選ぶようにしましょう。
流動性リスク
「流動性リスク」とは、必要なときに換金できない、または解約手数料などのペナルティにより損失を被るというリスクのことです。金融商品を購入する際には、表面上の収益性だけではなく、急に換金が必要になった場合に、どのような取り扱いになるのかを事前に確認しておくことが大切です。
なお、主な金融商品の換金性は、次のようになります。
主な金融商品の換金性
| いつでも換金できる | 普通預金 |
|---|---|
| いつでも換金できるが ペナルティがある |
スーパー定期、大口定期預金、ニュー定期 |
| 一定期間据置き後、 ペナルティなしで 自由に換金できる |
中期国債ファンド、MMF、ヒット、スーパーヒット、定額貯金、期日指定定期預金 |
| 一定期間換金できず、さらにペナルティがある | ワイド、ビッグ |
| 全期間原則として 換金できない |
外貨定期預金(外国銀行では原則として中途解約を認めないが、日本の銀行では認めている場合が多い) |
金融商品のリスクを避ける方法

金融商品のリスクを避けるためには、それぞれのリスクへの対処法をきちんと把握しておくことが必要です。
例えば、価格変動リスクについては、相場の変動状況を常に把握する、信用リスクについては格付情報を確認しておく、流動性リスクについては約款、パンフレットなどを確認するなどの対処法があります。
金融機関から事前にリスクに関する説明を受け、リスクの内容をきちんと把握したうえで商品を購入するようにしましょう。その際、過去の運用実績も併せて確認するようにします。
また、株式投資や外貨預金は、元本割れすることもあります。こういう場合には、許容できる損失額に上限を設け、そこに達したときには資金運用から撤退するようにすると、損失を最低限に抑えることができます。
2008/04/25
