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年金の基礎知識(1) 〜年金制度の種類〜

 

年金制度の種類

 

年金制度は、労働者が年をとって働けなくなったり、障害者になったり、死亡した場合に、毎年の給付金または一時金を支給することにより、老後の生活や遺族の生活を保障する制度です。現在、日本には様々な年金制度がありますが、それらは次の三つに大別しています。

年金制度の種類

 
公的年金 国が社会保障の給付として行なうもの(国民年金、厚生年金、共済年金)
企業年金 企業が社員などの定年退職後の所得を補助するもの(厚生年金基金、税制適格退職年金)
私的年金 個人が自分自身の責任で老後の所得保障の準備をするもの(養老年金をはじめ、生命保険会社などが扱う個人年金など)

年金給付の種類

 

年金給付の種類は、いつどんなときに年金が給付されるか(給付事由)によって、主に次の三つに大別しています。

年金給付の種類

 
老齢年金 年を重ねて老年を迎えた場合。
障害年金 障害者になった場合。
遺族年金 一家の生計を支えていた人(扶養者)が死亡した場合。
年金給付の種類

年金の代表格は「公的年金」

 

様々な年金制度の中で、最も代表的で重要な年金とされるのが、国が社会保障の給付として行なう「公的年金(国民年金、厚生年金、共済年金)」です。公的年金には、以下の三つがあります。

公的年金の種類

 
国民年金 すべての国民を対象とし、老齢・障害・死亡に関して給付を行なう年金制度。
厚生年金 民間サラリーマンを対象にした年金制度。被保険者は、月収の中から一定の保険料を労使折半で負担する。
共済年金 国家公務員共済組合、地方公務員等共済組合、私立学校教職員共済に属する組合員の老齢・障害・死亡について保険給付を行ない、組合員や遺族の生活の安定と福祉の向上を目的とした年金制度。

公的年金の特徴

公的年金の特徴は、主に次の三つに大別されます。

公的年金の特徴

 
国民皆年金 自営業者や無業者を含め、国民すべてが国民年金制度に加入し、基礎年金給付を受けるというしくみ。
社会保険方式 公的年金制度の加入者がそれぞれ保険料を拠出し、それに応じて年金給付を受けられるしくみ。
世代間扶養 現役で働いている世代が保険料を負担し、高齢者世代を支えるというしくみ。

公的年金の構造

公的年金の構造

1985年(昭和60年)の公的年金制度の改正により、国民年金制度はすべての国民を対象とした制度に改められ、1986年(昭和61年)4月からは、民間のサラリーマンや公務員なども国民年金に加入することになりました。これにより民間のサラリーマンや公務員は、国民年金への加入と同時に、これまでと同じように、厚生年金保険や共済年金にも加入することになるため、国民年金からは基礎年金が支給され、厚生年金保険からは報酬比例の年金が支給されます。このように公的年金制度は、いわば「二階建て構造」になりました。

保険者と被保険者について

 

年金事業を運営する者を「保険者(ほけんじゃ)」と言い、その年金に加入している者を「被保険者(ひほけんじゃ)」と言います。国民年金と厚生年金保険の保険者は政府です。一方、被保険者は次のように分類しています。

被保険者の種類

 
第1号
被保険者
第2号・第3号被保険者以外の人(自営業者、学生、無職)
第2号
被保険者
厚生年金保険や共済年金の被保険者(サラリーマン、公務員)
第3号
被保険者
第2号被保険者の配偶者

2008/01/07